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vCloud Directorは、各ユーザ企業が自由にクラウド上のリソースを利用できるセルフサービスポータルを提供し、ユーザ企業ごとに詳細なサービスレベルを規定し管理できる、クラウド環境に特化した統合管理ツールです。
vCloud Directorは、vSphere上の仮想マシンのテンプレート、リソース、仮想アプライアンス、定型ワークロード等をカタログ化し、セルフサービスポータルから各エンドユーザ企業へ提供します。 各エンドユーザはポータルから自由にカタログを選択して仮想マシンのデプロイやリソースの追加をリクエストでき、サービスプロバイダはそれらに即座に対応する事ができます。
vCloud Directorは、各エンドユーザ企業ごとに、リソースを様々な形でグループ分けして管理する事ができます。
リソース グループ |
内容 |
Organization | ユーザやリソースを割り当てる論理グループ |
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ユーザはOrganizationグループごとに管理 | |
各Organizationグループごとに、カスタマイズされたサービスポータルを設置 | |
Provider vDC |
Organizationを「Tier」「Capacity」「Group」の3種類のグループで細分化 |
Tier : ストレージ性能ごとに、Gold/Silver/Bronzeといった形に分離 | |
Capacity : 割り当てるコンピュートリソースサイズごとにLarge/Medium/Smallといった形に分離 | |
Group : vSphereのクラスタごとに分離 | |
Organization vDC |
各Provider vDCのリソースの割り当てモデルを3種類から選択し、それに応じた課金が可能 |
Pay as you go : PvDC内の仮想マシン数を規定し、展開に応じて都度リソースを割り当てる | |
Allocation Pool : PvDCの一定のリソースを割り当てる。管理者はオーバーコミットを制御可能。 | |
Reservation Pool : PvDCの一定のリソースを割り当て、その100%のリソースが保証される。 | |
Network | 3つのパターンのネットワーク接続を自由に組み合わせて提供可能 |
Internal : vApp同士を接続できるが、外部へ接続できない | |
External Routed : vApp同士を接続する他、外部への接続もNAT及びFireWallを介して提供 | |
External Direct Connect : vApp同士を接続する他、外部への直接接続を提供 |
ユーザはOrganizationのグループ単位で管理され、LDAPサーバでユーザ認証を行います。
各ユーザはOrganizationに関連づけられ、且つサービスプロバイダのシステム管理者とOrganization管理者から許可されたリソースにのみアクセスする事ができます。
提供するストレージの種類等によって、Provider vDCのレベルを細分化して管理できます。 例えばGold vDCはFibre Channelデータストア、Silver vDCはSATAデータストアといった形に分け、顧客企業や部門へのサービスレベルによって、グループを使い分ける事ができます。
Provider vDCにvApp(仮想マシングループ)を作成する際、どのようにリソースを割り当てるかを3種類のリソース割り当てモデルから選択できます。
vCloud Directorには、vShield Edgeの一部機能が無償でバンドルされています。vShield Edgeの機能により、各vApp・Organizationネットワークを他ネットワークのセグメントから分離し、安全にご利用いただく事が可能です。
vCenter Chargebackと連携し、Organization vDCの割り当てモデルに当てはめた正確なコスト分析、課金、レポートを行えるようになります。
vCenter Chargebackでは、課金対象のリソースとして、 CPU / メモリ / パブリックIPアドレス数 / ネットワークI/Oトラフィック(GB/Hour) / ストレージ使用量 / ディスクI/O(GB/Hour) / 固定コスト を組み合わせて選択できます。