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バーチャルアプライアンス型SLBがついに登場!実はここがポイント!仮想環境に最適なSLBとは

そもそもサーバ仮想化、バーチャルアプライアンスって何?

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すっかり市民権を得て、数多くの企業で導入されているサーバ仮想化。これからのSLBには、今後もますます普及が加速するであろうサーバ仮想化に対して、いかに親和性が高く導入でき、なおかつ、そのポテンシャルを引き出せるかが問われるようになる。

そこで、仮想環境に求められるSLBのポイントを解説していく。だがその前に、「そもそもサーバ仮想化って何だっけ? 今さら聞けないよ」という人のために、ウォーミングアップとして簡単におさらいしておこう。

サーバ仮想化とは、コンピュータ上でソフトウェアによって、仮想的に別のサーバを作り出すこと。この技術を利用すれば、1台の物理的なコンピュータ内に、複数台の仮想サーバを動かせる。CPUやメモリといったリソースを無駄なく使いつつ、各仮想マシンに異なるOSやアプリケーションを導入して、システムを効率よく構築・運用できるようになる。仮想化を担うソフトウェアを「ハイパーバイザー」と呼ぶ。なお、近年普及が進むクラウドは、この仮想化技術が柱となる。

では、「バーチャルアプライアンス」とは何か。「アプライアンス」とは、特定の機能に特化したコンピュータおよびネットワーク機器だ。バーチャルアプライアンスはそのアプライアンスを仮想化したものであり、ハイパーバイザー上でソフトウェアとして動かす事ができる。 このバーチャルアプライアンス化をはじめとする仮想環境への対応機能こそ、仮想化時代に求められるSLBのポイントなのだ。

EQoDの特長とは

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バーチャルアプライアンス化されたEQoDの導入によって、ユーザーはどのようなメリットを得られるのか。まず挙げられるのがコストメリットだ。ハードウェアベースのSLBに比べて、約50%低いコストでの導入が可能となる。また、リソースを有効活用できることから、拡張時のコストも抑えられる。

次に挙げられるメリットは俊敏性の向上だ。たとえば、顧客の増加などによって、SLBの追加や構成変更が必要になったとする。その際、EQoDならハードウェア調達に比べて時間を短縮できるため、物理的なSLBを使っている場合と比べて、ビジネスの変化により素早く対応できる。

仮想環境への導入方法

ここで、仮想環境における「イコライザー」の導入方法を3パターン紹介しよう。

1つ目はハードウェアのアプライアンスを導入し、物理サーバと同じように負荷分散する方法だ。「イコライザー」は仮想サーバを通常の物理サーバと同様に扱う。負荷分散するためには複数のサーバをVIP(Virtual IP address)と呼ばれる仮想的なIPアドレスで束ねるが、仮想サーバと物理サーバが同一VIP内に混在していても問題はない。基本となる方法であり、物理環境から仮想環境への移行時には一般的なパターンだ。

2つめの方法は、すべての「イコライザー」に基本機能として搭載された「Equalizer VLB」(以下、VLB)を用いた、よりインテリジェントな負荷分散だ。仮想化ソフトウェアのデファクトスタンダードであるVMware。同ソフトによる仮想サーバは通常、「vCenter」といった専用ツールで一元管理される。VLBはこのvCenterと連携して、各仮想サーバのCPUやメモリなどのリソース使用状況を取得し、その情報に基づき動的に負荷分散を行う。

3つめの方法は、バーチャルアプライアンス「EQoD」による完全な仮想化だ。あわせて、EQoDは仮想サーバ同様に、自身に割り当てられるCPUやメモリなどのリソースを負荷に応じて動的に変更できるので、よりフレキシブルな構成が可能だ。

物理/仮想アプライアンスの目的に応じた使い分けを

今回紹介したEQoDの登場によって、「イコライザー」は物理アプライアンスとバーチャルアプライアンスの双方をカバー可能となった。両者の使い分け方だが、SSLオフロードなども含め、よりパフォーマンスを求めたい場合は物理アプライアンスが適している。 一方、柔軟性を極めた包括的な仮想化アプリケーションデリバリネットワークを構築したいなら、バーチャルアプライアンスが適している。また、高度なトラフィック管理を必要とする仮想化アプリケーションを利用している環境なら、両者いずれでもニーズを満たせる。サーバ仮想化のメリットを最大限引き出すためにも、仮想環境に最適なSLBである「イコライザー」を活用したい。