VMware

Home > VMware > 導入事例 > タクトシステムズ

 

導入事例  : タクトシステムズ

2004年5月20日

ERP コンサルティング

お客様ごとの環境を展開してテストできる効率的な開発環境がVMware Server 版で実現。

詳細な資料はこちらからPDF(86.2KB)

様々な業種において、数多くのソフトウェア受託開発を行っているタクトシステムズ株式会社は、開発環境の効率化・低コスト化のために、VMware Server 版を導入。1 台のマシン上に複数のOS 環境を稼働させることができるこのソフトウェアによって、複数台のマシンを導入したのと同じ効果を発揮。アプリケーションのテストや、既存ソフトウェアとの相互作用の確認などが容易に行えるスムーズな開発環境を実現しています。

タクトシステムズ株式会社 山城氏

タクトシステムズ株式会社
開発第1本部技術グループ
課長代理
山城裕一氏

タクトシステムズ株式会社 久住氏

タクトシステムズ株式会社
I/S技術グループ
グループ長
久住一幸氏

 

タクトシステムズ株式会社

本 社 : 〒111-0051東京都台東区蔵前3-1-10  蔵前セントラルビル2F
設 立 : 1986年( 昭和61 年 )8月22日
資 本 : 4,800万円
人 員 : 総員127名( SE/PG109名、営業8名、事務10 名 )※2001年10月現在
事業内容 : ・WS/PC用パッケージソフト( ERP、Web関連、システム管理ツール等 )の販売、技術コンサルティング
・各種アプリケーション・システムの開発( 金融、流通、製薬、製造等の各業界向け )
社員が使っているのを見て、これは使えると直感!

創立当初、医療分野のシステム開発を手掛けていたタクトシステムズ株式会社は、いまや製造、物流、B to C、B to B… とあらゆる分野にわたってソフトウェアの受託開発を行っている。東京、大阪、長岡に約100 名の開発者を抱えている同社は、いち早くVMware を導入、アプリケーション開発の効率化、コスト削減に役立ているという。VMware 導入のキーパーソンとなった開発第1 本部技術グループの山城氏は、導入の経緯を次のように語る。
「 VMware を知ったのは、約1 年前です。部下の一人が個人的にVMware Workstation のLinux 版を使っていたのですが、それを見たとき、これは使えると思いました。私たちが行っているソフトウェア受託開発は、お客様の環境でちゃんと動作するように開発しなければなりません。そのために、動作や他のソフトとの相互作用などを確認するテストを実施するのですが、それには、お客様の環境が必要になります。これまでは、テストのために新しいサーバを購入したり、OS を構築しては壊すということを繰り返していたのですが、じつに効率が悪かった。そこで、仮想的にOS をつくるVMware を使えば、この作業がラクになるのではないか、そう考え、上司に報告して導入を検討してもらったのです。」 山城氏は、ホームページにアクセスして、VMware Workstation のトライアル版を試してみたり、VMware Server のベータ版をチェックしたりと、導入に向けてデータ取得を積極的に行い、好感触を得たという。

開発系画面と事務系画面

開発用と業務用にそれぞれ1台ずつ導入

「クライアント/サーバシステムやWeb システムなど、お客様ごとにソフトウェアの利用環境は異なります。だから、VMware を使ってお客様ごとのサーバ環境を作り、各開発者がそれぞれ切り替えながら使用すれば、新しいサーバを購入することも、OS を構築して壊す手間もなくなります。それでまず、Server 版の導入を検討しました。」
また、同時期に、社内の業務系システムのバージョンアップの話が持ち上がっていたという。
「東京、大阪、長岡のドメインを一元管理するために、これまでのWindows NT ベースのドメイン管理から、Windows 2000 のActive Directory による管理に移行したいという要望がありました。そこで、Active DirectoryとSQL サーバをVMware Server 上に構築しようということになったのです。」
そして開発環境用と業務用にVMware Server を2台導入することとなった。また、あわせてVMware Workstation のLinux 版1台とWindows 版9 台が導入された。
実マシンではない仮想サーバということで、不安はなかったのだろうか。社内システムを担当するI/S 技術グループの久住氏は、その点は心配しなかったと語る。
「Active DirectoryとSQL サーバを立ち上げるに当たって、Workstation 版で移行テストを3回ほど行いました。そこで安定して動作していたので、Server 版も大丈夫だろうと、不安はありませんでしたね。BIOS レベルまで遡って仮想の環境を作っているので、逆に安心でした。移行作業は、移行テストの環境をそのままServer 版に移植すればよかったので、実に簡単でしたよ。実マシンの場合、移行に5 日、メンテナンスに2 日かかると計算するのですが、VMware の場合は、移行は2 日くらいで終わりました。メンテナンスもドメインが切り替わったことに対するサポートだけだったので、トラブルはほとんどありませんでしたね。」

リモートメンテナンスを使えば、マシンルームへ行く必要もない

VMware Server 版の導入に伴い、大きな変化は、メンテナンスが非常にラクになった点だという。特にリモートメンテナンスは重宝している、と山城氏。
「サーバはマシンルームで一括管理しており、セキュリティのためにロックをかけています。VMware の場合、リモートメンテナンスできるので、いちいち中にいって作業しなくてもすみますから、この点はじつに便利ですね。また、マシンのアップグレードが容易だというのも、ポイントです。数値に表れるいちばん大きいメリットといえば、なんといっても電気代でしょう。サーバを何台も運用していると、かなり電気代がかかるのですが、台数も少なくてすむので大きな削減につながっています。導入して半年ほどなのですが、TCO を3 倍以上削減できたのではないでしょうか。」
開発を担当している社員の評価もなかなかのものだという。お客様のOS環境をファイルとして保存することにより、ある開発者が作った環境を他の人が利用できるようになる。テストのたびに、いちいち構築する必要もなく、作業時間の短縮につながると開発メンバーもかなり重宝がっている。これまでは環境作りに1 日かかっていたというから、作業効率の向上はじつに大きいといえよう。
「開発者の環境では動作するのに、お客様の環境では動作しないということがあります。そこで、ソフトウェアをひとつずつ取り出して相互作用のチェックを重ねることにより、なぜ動かないか原因が分かり、またお客様環境の特異な部分、悪い部分も分かってしまうわけです。」
お客様の環境に変更を加えても、最初に構築したOS ファイルを展開すれば、すぐにもとの環境を再現できるVMware ならではの便利さが、こうした作業も容易にしている。
現在は、東京本社のみで使用中だが、今年度中に大阪事業所に、近々、長岡事業所への導入が予定されている。

オフィス写真

「VMware は、私たちの開発業務、サーバ運用にじつにマッチしているという感じですね。いまはServer 版が中心ですが、将来的には開発者一人に一台ずつVMware を導入したいと考えています。実マシンとくらべて少々遅いかなと感じる程度で、業務上、ほとんど不都合はなく、私たちの開発に必要な機能はほとんど網羅されているので、これといった不満はないですね。」
開発工程の効率化、ハードウェアコスト・維持コストの削減、運用の容易さをもたらすVMware。変化への迅速な対応、身軽な経営体制を求める企業にとっては最適なソリューションといえよう。

業務系VMware Server(1.0.2を使用)

ベースOS: Red Hat Linux 7.0.1
Kernel: 2.2.16

Guest OS   Windows2000 Server Guest OS   Windows2000 Server
使用用途
Active Directory
使用用途
SQL Server2000で全社内データを管理している
開発系VMware Server(1.0.2を使用)

ベースOS: Red Hat Linux 7.0.1
Kernel: 2.2.16

Guest OS
Red Hat Linux 7.0.1
Guest OS
Windows2000 Server
Guest OS
Windows2000 Server
使用用途
Apacheを利用しWebアプリケーション開発に利用
使用用途
IISを利用したWebアプリケーション開発に利用
使用用途
ORACLE 8i利用したWebアプリケーション開発に利用

page up