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様々な業務システムが稼動するVMware仮想化基盤の刷新に着手

※本ページは抜粋版となります。
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東急建設様
設立 1946年3月12日
資本金 163億5,444万円
URL http://www.tokyu-cnst.co.jp/
業種 総合建設業
事業概要 東急グループの総合建設会社。都市再開発やインフラ事業など、国内外で土木、建築事業を幅広く手がける。

東急グループの総合建設会社として、オフィスビルや商業・公共施設等の建築工事、鉄道、インフラ整備等の土木工事を幅広く手がける東急建設。管理本部情報システム部システムセンター長、志田広毅氏は「企業ビジョンである『Shinka』に、IoTやビッグデータ、AIなどの先端技術を組み合わせ、建物・構造物のライフサイクル全体を通した価値をご提供することを目指しています」と説明する。

情報戦略の実働部隊を務める同センターでは、インフラ環境の最適化・高度化の一環として、稟議・決裁システムやBIシステムなど数多くの業務システムが稼動するVMware仮想化基盤の刷新に踏み切った。同センターの前保俊洋氏は、その背景を「当初の予想を超えるスピードでサーバー台数が増加したことで、レスポンス低下などの性能問題が顕在化。また、仮想環境内のネットワークセキュリティにも改善の余地があったため、再構築に踏み切ることにしたのです」と明かす。

セキュリティの強化を目指しVMware NSXを新たに採用

仮想化基盤の刷新にあたっては、ストレージの性能強化とネットワークの仮想化が重要なテーマとなった。「特にネットワークに関しては、物理ルーターの折り返し通信を減らしたいという理由から、なるべくフラットな環境作りを進めてきました。ただし、この方法は効率を上げられる反面、万一のインシデントの際に被害が拡大するおそれもあります。実際にそういう事象があったわけではありませんが、できればこの機会に仮想化を行って安全性向上を図りたかった」と前保氏は説明する。

こうした課題の解消に向け、パートナーとして選ばれたのが、VMwareのネットワーク仮想化ツール「VMwareNSX」を提案した、ネットワールドと富士ソフトのタッグである。富士ソフトの伊藤丈貴氏は、提案のポイントを「NSXを活用することで、インフラの『SDDC』(SoftwareDefinedData Center)化を、効率的に進めていくことができます。また、同時にご提案した可視化ツール『VMware vRealize Operations』やログ管理/分析ツール『VMwarevRealizeLogInsight』なども併せてご利用頂くことで、よりセキュアで柔軟な運用を実現して頂けると考えました」と語る。

前保氏も「VMware純正ツールのNSXなら、既存環境との親和性も高く安心してネットワーク仮想化が行えます。さらに、個々の仮想サーバー単位でファイアウォールを設定できる『マイクロセグメンテーション』を始め、数多くの機能が利用できる点も決め手となりました」と高く評価する。

導入前までの経緯 導入後期待される効果
  • VMware仮想環境におけるネットワークセキュリティの強化を図ること。
  • 柔軟でスピード感のあるネットワーク運用を実現すること。
  • VMware NSXによるマイクロセグメンテーション化で安全な環境を実現。
  • 物理スイッチの設定変更や新たな機器調達の工数・コストを削減。

多彩な機能群を網羅的に活用 サーバー環境ならではのポイントも

構成図

旧環境から新環境への移行に関しては、ネットワールドと富士ソフトが全面的な支援を提供した。富士ソフトの山本祥正氏は「今回のプロジェクトでは『VMwarevMotion』機能を利用し、約120台の仮想サーバーを4台の物理サーバーに移行しています。作業の過程では、新旧環境の互換性問題や想定外の通信断などにも遭遇しましたが、移行手順の調整などで対処。これにより無事、無停止での移行を果たすことができました」と説明する。元々ネットワールドと富士ソフトには、NSX関連書籍の共同執筆を行うなどのパートナーシップがあり、それが今回のプロジェクトでも活きたとのことだ。

さらにNSXの多彩な機能群についても、網羅的な活用を推進。仮想ルーター、NAT、エッジファイアウォール、分散ファイアウォール、SSL-VPN、VXLANなど、実に数多くの機能が利用されている。

安全性と運用管理性を改善 適用範囲のさらなる拡大も推進

新仮想化基盤が稼動したことで、システムの性能問題は無事解消した。また、マイクロセグメンテーションによるセキュリティ強化が実現したことで「当社のようなフラットなネットワーク設計においても、確実に業務サーバー群の安全性を高めることができました」と前保氏は語る。物理スイッチの設定変更頻度が減少するなど運用管理も大きく効率化し、「物理機器ではメーカーや機種ごとのコマンドの違いなどに悩まされたりするケースもありましたが、NSXならそうした苦労もなくなります」。

もう一つ見逃せないのがコスト削減効果だ。NSXによってネットワーク機器などの調達が不要になり、ハードウェアコストは保守費用含めて以前の約1/3程度にまで下がっているとのことだ。

「重要な業務システム群の移行をスムーズに進めてくれた両社には大いに感謝しています。また、NSXの導入によって、仮想化基盤をさらに次のステップに進められたことも大きな成果と言えますね」と志田氏は満足感を示す。なお、今後はロードバランサーやIPSec-VPNなどの機能も活用し、3DCAD用VDIやWebサーバーの安定稼動、個別VPNルーター機器の削減などに役立てていくとのことだ。

「NSXの導入によって、仮想化基盤をさらに次のステップに進められたことも大きな成果と言えますね」

(東急建設株式会社 システムセンター長 志田氏)

志田氏

「物理機器ではメーカーや機種ごとのコマンドの違いなどに悩まされたりするケースもありましたが、NSXならそうした苦労もなくなります」

(同 システムセンター 前保氏)

前保氏

「NSXを活用することで、インフラのSDDC化を効率的に進めていくことができます」

(富士ソフト株式会社 課長 伊藤氏)

伊藤氏

「新旧環境の互換性問題や想定外の通信断などにも遭遇しましたが、移行手順の調整などで対処。これにより無事、無停止での移行を果たすことができました」

(同 エグゼクティブフェロー 山本氏)

山本氏

仮想化基盤に導入されたVMware NSX。
その導入効果は、こちらをご覧ください。

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