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導入事例  : 株式会社アイアイジェイテクノロジー

2010年2月17日

インターネットゲートウェイサービスの負荷分散装置に
「Equalizer E350GX」を採用
IIJ品質のサービスを最適なコストで実現

詳細な資料はこちらからPDF(1.4MB)

IIJグループの一員として、幅広い領域にわたるITサービスを展開しているのが株式会社アイアイジェイテクノロジー様(以下、IIJテクノロジー)です。同社では、高い信頼性とビジネス変化に即応できる柔軟性を兼ね備えたITインフラをサービスとして提供することで、顧客企業の成長を確実に支え続けています。
さらに今回、同社では、インターネットゲートウェイサービスを構成するコンポーネントとして、ネットワールドが提供するCoyote Point Systems社のサーバロードバランサ「Equalizer E350GX」を新たに採用。業界でも定評のある「IIJ品質」のサービスを、最適なコストで実現することに成功しています。

株式会社アイアイジェイテクノロジー 松尾氏

株式会社
アイアイジェイテクノロジー
関西支社
営業部 営業第二課
松尾 佳憲 氏

株式会社アイアイジェイテクノロジー 中西 氏

株式会社
アイアイジェイテクノロジー
関西支社
プロフェッショナルサービス部
第一グループ リーダー
中西 紘太 氏

株式会社アイアイジェイテクノロジー 平家氏

株式会社
アイアイジェイテクノロジー
関西支社
プロフェッショナルサービス部
第一グループ
平家 和憲 氏

 

株式会社アイアイジェイテクノロジー

本 社 : 東京都千代田区神田神保町1-105
設 立 : :1996年11月26日
URL : http://www.iij-tech.co.jp/
事業概要 : 企業のITインフラ全体をサービスとして提供することを目的に設立。2000年より展開する「IBPS」を中心に、事前のコンサルティングからアプリケーション開発、プラットフォームの提供、構築後の運用管理にいたるまで、トータルなITサービスをワンストップで提供している。
クラウド型のITサービスを業界に先駆けて展開

日本におけるインターネットの普及に多大な貢献を果たし、現在も最先端のネットワークソリューションを提供し続けているIIJ。そのビジネス戦略の一翼を担う企業として、多彩なITサービスを展開しているのがIIJテクノロジーだ。同社の事業の最大の特徴は、企業活動に欠かせないIT環境をサービスとして提供する点にある。
これまで企業のITインフラは、各種の業務システムごとに個別に構築・運用されるケースが多かった。その結果、運用管理の煩雑化などの課題を抱え込んでしまう企業も少なくない。 そこで同社では、「IBPS(Integration &Business Platform Service)」というコンセプトに基づくITサービスを展開。これはプラットフォーム化された高品質なITインフラを、運用まで含めてサービスとして提供するというものだ。企業はシステム構築・運用の煩わしさから解放され、本来のビジネスだけに集中することができる。
まさに、現在のクラウド時代にピッタリのサービスだが、実はIBPSの提供が開始されたのは2000年のこと。こうした点からも、IIJグループの先進性の高さが強くうかがえる。IIJでは2009年秋に新たなクラウドサービス「IIJGIO」を発表したが、ここにもIBPSで培った経験とノウハウがフルに活かされている。

インターネットゲートウェイサービスの負荷分散装置に「Equalizer E350GX」を新たに採用

今やITインフラは、顧客企業のビジネスを支える重要な生命線。それだけに、同社のサービス品質に対するこだわりは非常に強い。IIJテクノロジー 関西支社 営業部 営業二課 松尾 佳憲氏は「元々当社には、オンライン専業証券のシステムを国内で初めて開発した実績があります。他の業界のお客様に対しても、証券・金融システムで培った品質をそのままご提供できます」と胸を張る。
また、顧客企業の多様なニーズに対しても可能な限り対応。IIJテクノロジー 関西支社 プロフェッショナルサービス 第一グループの中西紘太リーダーは「当社では各種のサービスコンポーネントを取り揃えていますが、それをただ売るだけという形は取りません。お客様の要件と運用性のバランスを考えながら、お客様に最適な環境をご提供するよう努めています」と語る。
同社では長年にわたりインターネットゲートウェイのサービスを展開しており、多くの企業で共通して必要になるProxyサーバやアンチウイルス、URLフィルタリングなどの機能を提供してきた。しかし2009年初頭、サービスの再編成に伴い、インターネットゲートウェイについてはIIJ本体へ移管されることになった。この際にサービスの内容についても見直しが行われ、一部ユーザ企業の要件に合わなくなってしまった。
同社では、こうした顧客向けにインターネットゲートウェイサービス用の環境を別途構築することになったが、ここで問題になったのがコストである。松尾氏は「いくら環境を新たに構築するからといって、お客様に追加のコスト負担をお願いすることはできません。従来と同等品質のサービスを同じ費用でご提供するためにも、構築コストを抑える必要がありました」と説明する。
同社では、コスト最適化に向けた検討を重ねた結果、Proxyの負荷分散を行うロードバランサに着目。ネットワールドが提供するCoyote Point Systems社のサーバロードバランサ「Equalizer E350GX」の導入を決めた。松尾氏はその理由を「この部分では特に複雑な制御は行いませんので、あまり高額で多機能な製品だとオーバースペックになってしまいます。その点、Equalizerはロードバランサとしての基本機能が優れている上に、コストパフォーマンスも非常に高い。そこでサービスへの採用を決めました」と語る。

高い性能と信頼性・安定性で「IIJ品質」のサービスに貢献

IIJグループのブランドイメージや、サービス品質に対する信頼感は業界内でも非常に高い。いくらコストを抑えるためとは言え、ただ安いだけの製品を選ぶことはできない。「その点、Equalizerについては、以前にも別のお客様のWebシステムで採用した実績があり、性能や安定性についての不安がないことも分かっていました」と中西氏。事前の検証作業でも問題がないことが確認できたため、2009年5月末より、顧客企業3社のシステムにおいてEqualizer E350GXの適用が開始された。
IIJテクノロジー 関西支店 プロフェッショナルサービス第一グループの平家 和憲氏は、Equalizerの使いやすさを高く評価する。「市販のロードバランサの中には、初期設定時の作業をコマンドベースで行わなければならないものもあります。しかしEqualizerには、初期設定作業専用のユーザアカウントが用意されており、各種の設定項目を簡単にセットアップできます」(平家氏)。
このことは、開発生産性の向上だけでなく、人為的なミスを防止する上で大きなメリットとなる。平家氏は「ブラウザベースの管理画面も用意されていますが、こちらのインターフェースも非常に分かりやすい。運用管理の効率化や障害時の迅速な対応に役立ってくれます」と続ける。
信頼性・安定性についても、期待通りの実力を発揮。平家氏は「本稼働開始以来、ロードバランサに起因する障害やトラブルは皆無。万一に備えて冗長構成を組んでいますが、予備機にフェイルオーバーしたことも一度もありません」と満足げに語る。

サービス内容を継続強化し顧客企業のビジネスを支える

今回のシステムでは、Proxyの負荷分散に採用されているため、先にも触れた通りあまり複雑な制御は行っていない。しかし、Equalizerの様々な機能についても、高い関心が寄せられている。その1つが、サーバ仮想化ソフトウェア「VMware」上で稼働する仮想サーバの負荷分散を行う「EqualizerVLB」だ。中西氏は「最近ではサーバ仮想化が大きなトレンドになっていますので、こうした機能が威力を発揮する場面も増えてくると思われます。当社でも活用に向けた検証を進めていきたい」と語る。
ネットワールドのサービス・サポートへの評価も高い。平家氏は「ディストリビューターの中には、問い合わせなどの回答がなかなか戻ってこないところもあります。その点、ネットワールドは、非常にレスポンスが速いので助かっています。今後もさらなる支援をお願いしたいですね」とにこやかに語る。
IIJグループでは、今後もITサービスの内容と品質をさらに継続強化していく。その一環として、IIJ GIOをベースとした様々なクラウド・ソリューションも展開中だ。「ビジネス環境の変化も見据えつつ、今後もお客様にとって最適かつ柔軟なITインフラをご提供していきたい」と抱負を語る松尾氏。Equalizerが活用される場面も、ますます増えていきそうだ。

株式会社アイアイジェイテクノロジー 構成例

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