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2014年5月12日

株式会社ネットワールド

ネットワールド、NetAppの新OS「clustered Data ONTAP」の
中小規模システムにおけるメリットを、自社システムで実証
「NetApp FAS2240」で全社ファイルサーバを再構築
完全ノンストップで、データ移行を含め2日で構築完了

ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、ノンストップ運用が可能でスケールアウト型の拡張性に優れたNetApp社の最新ストレージOS「clustered Data ONTAP」の中小規模システムにおけるメリットを実証するために、自社のファイルシステムを「NetApp FAS2240」で再構築しました。
ネットワールドは、「バリュー・アデッド・ディストリビューター」として、お客様に最適なソリューションを提供することを目指しており、自社環境でその導入効果を確かめることを目的として実施しました。「clustered Data ONTAP」の機能や、NetAppのデータ移行支援ツールにより、構築期間は実質的にわずか2日で、全て無停止で行うことができました。
新しいシステムは、従来週末2日間を要していたテープベースのバックアップを、DtoD(Disc to Disc)バックアップに変更したことで約1時間に短縮され、「clustered Data ONTAP」の検証と同時に、業務課題が解消されました。

■新ファイルシステム再構築の背景

ネットワールドは、2008年からNetApp社のディストリビューターとして、特に中堅規模のユーザ企業への普及促進に貢献してきました。
NetAppのユニファイドストレージ「FAS / Vシリーズ」に搭載される「clustered Data ONTAP」は、スケールアップおよびスケールアウトが可能な拡張性、極力システムを停止しないノンストップオペレーションが可能なストレージOSで、2013年7月にリリースされた「clustered Data ONTAP 8.2」では、拡張性が向上し、クラスタ構成機能や高度なQoS機能が搭載されました。
ネットワールドは、エントリーモデルの「FAS2200シリーズ」での「clustered Data ONTAP」の導入実績がなかったため、クラウド環境などの大規模システムだけでなく、中小規模システムでのシンプルな使い方においても本当にメリットがあるかどうか、自社環境に導入してその効果を確かめることを目的に、全社ファイルサーバを、既存の「FAS2040A」(OSは「Data ONTAP 7-mode」) 1台から、「NetApp FAS2240A-2」2台にリプレースしました。

新環境へのスムーズな移行と新OSのノンストップ機能を実証

ファイルサーバ再構築においては、データ移行は最も敷居の高い作業のひとつです。社内LAN上に2台の「FAS2240A-2」を追加し、既設の「FAS2040A」からのデータ移行を行いましたが、「FAS2040A」(7-mode)から、「NetApp FAS2240A-2」(clustered Data ONTAP)への移行では、従来の手法が使えないため、NetAppのデータ移行支援ツールである「7-mode Transition Tool」を使用しました。「7-mode Transition Tool」は、ボリューム、クォータ、Snapshotなどの設定情報をそのまま新しい環境に引き継ぐことが可能で、後からチューニングをやり直す必要もなく効率的に移行作業を行うことができました。
また、ノンストップ運用を可能にする「clustered Data ONTAP」の新機能は、移行作業において威力を発揮しました。今回は、導入後にポート冗長化機能の設定変更を行いましたが、特定の論理インターフェイス(LIF)を動的に任意の物理ポートに割り当てる「LIFマイグレーション」機能を利用することで、オンラインのまま作業を行いました。また、「FAS2040A」に接続していたSATAディスクシェルフを「FAS2240A-2」でも再利用していますが、ディスク装置間での透過的なボリューム移動を実現する「Transparent Vol Move」を用いることで、SASからSATAのボリューム移動も無停止で行うことができました。

■導入成果と今後の計画

データ移行も含めたトータルな移行期間は約1ヶ月ですが、実質的な構築期間はわずか2日程度で、ストレージが変わったことにユーザである社員が気付かないほどスムーズに移行できました。
また、以前はテープベースでのバックアップを行なっていたため、昨今のデータ増大に伴い、土日の2日間を費やしてもフルバックアップが完了しない場合がありました。しかし、NetAppの筐体間レプリケーション機能「SnapMirror」によるDtoDバックアップに変更したことで、約1時間程度でバックアップ作業を終えられるようになりました。さらに、今後計画している社内クライアントの仮想デスクトップ化に対応してストレージ強化が必要になった場合も、余裕をもって対応可能な環境が整いました。
また、バックアップ用として「FAS2220」を導入しており、これを遠隔地の拠点に移設して事業継続対策にも役立てていく計画です。
ネットワールドは、今回のプロジェクトの成功を踏まえて、「clustered Data ONTAP」の導入・活用にまつわるお客様の不安を解消していきたいと考えています。また、「clustered Data ONTAP」はファイル共有プロトコル「SMB 3.0」や、オフロードデータ転送機能「ODX」にも対応しており、Windows 8 / Windows Server 2012環境における導入メリットも大きいことから、今後はこうした便利な機能を活用したソリューションも積極的にご提案してまいります。

■導入構成イメージ

システム構成図

NetApp製品情報

■株式会社ネットワールドについて

株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャのソリューション ディストリビューターとして、クラウド コンピューティング時代の企業IT基盤を変革する技術製品と関連サービスを提供しています。サーバー、ストレージやネットワーク、そしてアプリケーションやデスクトップの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャのあるべき姿をリードしています。

http://www.networld.co.jp/

本事例の詳細

■ 報道関係者お問い合わせ先

株式会社ネットワールド
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株式会社ネットワールド

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