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導入事例 : 三信ネットワークサービス株式会社

2014.04.03

ITインフラストラクチャ基礎製品

顧客システムの安定稼動を支えるサーバ監視/復旧支援サービスを「BOM for Windows」で実現

三信ネットワークサービス株式会社
本   社 : 東京都港区芝4-4-12
設   立 : 1995年1月
資本金 : 3000万円
U R L http://www.sanshin-ns.jp/
業   種 : 情報 / サービス
事業概要 : 三信電気グループの一員として、システム構築・運用・保守並びにサービス事業を展開。
 
導入前までの経緯
  • 業務サーバの運用監視をアウトソーシングしたいとの顧客ニーズが一段と高まってきた。
  • 幅広い領域にわたるサーバ監視を効率的、かつ低コストに実現できるツールが求められた。

導入後期待される効果
  • 監視、監視+復旧保守支援の2つのサービスを提供し、顧客システムの安定稼動に貢献。
  • BOM for Windowsの採用により、高品質な監視サービスを低コストで実現することに成功。
プロジェクトメンバー
三信ネットワークサービス株式会社 佐野 弘明 氏

三信ネットワークサービス株式会社
システム技術部
部長
佐野 弘明 氏

三信ネットワークサービス株式会社 福留 聖文 氏

三信ネットワークサービス株式会社
システム技術部 1課
主任
福留 聖文 氏

 
持ち前の技術力を活かし高品質なソリューションを提供

東京都・港区に本社を置く三信ネットワークサービスは、東証一部上場の情報通信企業、三信電気のグループ会社である。同社 システム技術部 部長 佐野 弘明氏は「三信電気が受託した案件の設計・構築や、アフターサポート業務が当社のビジネスの大きな柱。社内には様々な分野の技術に精通した技術者が在籍しており、音声系やネットワークも含めた高信頼なICTインフラをご提供できます。さらに自前のコールセンタも保有していますので、構築から運用・保守に至るまでワンストップでお任せいただけます」と説明する。 
また、同社のビジネスのもう一つの柱が、ネットワーク監視サービスをはじめとする各種のサービス事業だ。ICTインフラの専任要員を確保することが難しい中堅・中小企業では、システムの運用に苦慮しているところも少なくない。そこで同社では、ユーザ企業に代わって様々な運用管理業務を実施。現在では売上の半分以上がサービス事業で占められているとのことだ。

サーバ監視サービスの基盤にBOM for Windowsを採用

こうした同社のサービス事業の中でも、近年特に利用が拡大しているのがサーバ運用監視サービスである。同社 システム技術部 1課 主任 福留 聖文氏は「ネットワークの運用監視サービスをご利用頂いているお客様から、『サーバ監視も一緒にアウトソーシングできないか』とご相談頂いたのが開発のきっかけです。お客様先の業務サーバには当社グループで構築したものも多いので、なんとかご要望にお応えしたいと考えました」と振り返る。 
現在提供されているサービスは、「SANSHINSERVER MONITOR」(SSM)と「SANSHINSERVER RESCUE」(SSR)の2種類である。前者は24時間・365日にわたってサーバ監視を行い、障害やトラブルの予兆を迅速に検知するというもの。また後者のSSRでは、SSMによるモニタリングに加えて、障害の一次切り分けと初期対応、発生・進捗連絡、復旧支援、結果報告・履歴管理、月次報告などの対応も実施される。これらのサービスを利用することで、ダウンタイムの極小化やシステム管理者の工数削減が実現できるのだ。 
「特にSSRでは、障害箇所の特定などを済ませた上でご連絡を行いますので、お客様にご負担を掛けることなくスピーディな対応が行えます。特別な専門知識を持たない方が管理者を任されているような企業でも、安定的なシステム運用が実現できます。また、監視メニューの内容も柔軟にカスタマイズできますので、お客様の環境にフィットしたサーバ監視サービスをご提供できます」と佐野氏は語る。 
もっとも、SSM/SSRの開発にあたっては、解決すべき課題もあった。それはユーザ企業のサーバ監視に利用するツールをどうするかという点だ。「当社が求めるサーバ監視要件を満たしていることはもちろん、既存のネットワーク監視環境ともスムーズに連携できる製品でなくてはなりません。また、お客様へのサービスコストが抑えられるという点も重要なポイントでした」と福留氏。こうした条件をクリアする製品として採用されたのが、ネットワールドが提供するセイ・テクノロジーズ社製サーバ監視オールインワンツール「BOM for Windows」(BOM)であった。

幅広い領域に渡る監視サービスをリーズナブルなコストで実現

BOMを選んだ理由について、福留氏は「元々当社では、以前から社内システムの監視やお客様向けのソリューションにBOMを活用しており、監視機能の充実度や使いやすさを高く評価していました。そこで今回のサーバ監視サービスについても、BOMを選ぶのがベストという結論に達しました」と語る。  
市場には複数の運用管理機能を集約した統合運用監視ツールなども提供されているが、こうしたものの採用は考えなかったと福留氏。「一般的な統合運用監視ツールでは、サーバ監視の監視項目ごとにライセンス費用が発生してしまうため、お客様のコスト負担も重くなってしまう。その点、BOMはスタンドアローンでも動作する製品であり、サーバ監視の監視項目も1ライセンスあたり200項目まで設定可能。既存のネットワーク監視環境に手を加える必要もありませんでしたので、コスト面でのアドバンテージは明らかでしたね」と続ける。  
BOMはリソース監視、稼動監視、ログ監視、リモート監視など多岐にわたる監視項目に加えて、充実した通知機能や自動リカバリ機能なども装備している。同社ではこれらの機能をすべて活用すると共に、長年の経験で培った独自の運用監視ノウハウも付加して、顧客企業で稼動するサーバの状態を常に監視し続けている。  
「お客様にとっての最大の目標は、自社のビジネスを支えるICTインフラを安定稼動させるという点にあります。このご要望にしっかりと応えていく上で、BOMは大きな効果を発揮してくれています。また、当社のサービス事業を発展させるためのツールとしても、大いに役立ってくれていますね」と佐野氏は満足げに語る。ちなみに顧客企業の中には、社内で稼動する十数台のサーバをすべてSSM/SSRで監視しているところもあるとのことだ。

株式会社ドクターネット 構成図
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月次のレポート情報をシステム改善にも活用

SSM/SSRの活用は、システムの安定稼動だけでなく、今後に向けたシステム改善の分野へも拡がっている。「BOMには強力なレポーティング機能が備わっていますので、これを利用して月次のパフォーマンス状況やリソース使用状況をお客様にご報告しています。これをご覧頂ければ、次回のシステム更新を行う際にどれくらいの能力が必要かを簡単に見積もれます。履歴を取ったりグラフを描いたりといった作業には意外と手間が掛かるので、管理者の方々からも喜ばれています」と福留氏は語る。  
今回のプロジェクトを支えたネットワールドへの評価も高い。「単に製品を流通させるだけのディストリビューターと異なり、ネットワールドは高度な技術サポートも提供してくれる上に、ハードウェアベンダーとのリレーションも強い。これは当社にとって非常に心強いポイントですね。今回のプロジェクト以外でも、仮想化やネットワークストレージなど様々な分野でネットワールドの支援が役立っています。今後も引き続き協業を深め、お客様に最適なソリューションを提供していきたい」と佐野氏は力強く語る。  
近年では中堅・中小企業においてもクラウドの導入機運が高まっているが、インフラの形態が変わってもシステム運用監視の問題が無くなることはない。同社でもサービス事業のさらなる拡充を図り、顧客の期待にしっかりと応えていく構えだ。ネットワークの今後のサービス・サポートにも、大きな期待が寄せられている。

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