コロナの影響でビジネスをとりまく環境は激変しました。外出すること、人に会うこと、人が集まることが制限された結果、お客様への提案・メーカーとのミーティング・社内のやりとりなど、そのほとんどがWeb会議で実施されています。Web会議の急増は、Web上で公開されている様々な調査データからも読み取ることができます。
ビジネスの現場で必須となったWeb会議システムの中で、Microsoft 365製品にバンドルされたTeamsは利用者数も多く、ビジネスにおけるWeb会議のデファクトスタンダートとも言える存在です。
一方で、在宅勤務が増えたことで、安全で快適なテレワーク環境を整備することが求められます。
VPNやリモートアクセスツールといった従来のアクセス方法がまだまだ多いのが現状ですが、より安全で利便性の高いVDI(Virtual Desktop Infrastructure)や DaaS(Desktop as a Service)を導入する企業も増えています。
VDIやDaaSは、オフィスに囚われない新しい働き方を実現するための重要なソリューションとして、今後ますます選択されるソリューションと考えられています。
VDI環境を早急に整備しなくてはならない、というニーズに応えるのがMicrosoft Azure Virtual Desktop(AVD)です。AVDはMicrosoftが提供するDaaSで手軽に始められるだけでなく、Windows10のマルチセッション利用ができます。
AVDをよりセキュアに、より効率的に進化させるエコシステムがCitrixが提供するCitrix Cloudです。Citrix Cloudは、Citrix Virtual Apps and Desktops等の様々なCitrixソリューションの管理コンポーネントを Citrix がクラウドサービスとして提供するソリューションとなっています。
従来オンプレミス等で自前で構築する必要のあったコンポーネント類のうち、管理コンポーネント系をCitrix自身が管理運用するAzure上からサービスとして提供し、一方、デスクトップやアプリケーションなどお客様のデータが含まれる配信リソースについてはお客様が管理運用するリソースで管理して頂く、という2層構造となっているため、非常に導入しやすいソリューションです。
通常のVDIでTeams会議を行うと、Teamsが動いているのはあくまでも仮想デスクトップ側となり、音声や映像といったCPU負荷の高い処理についても仮想デスクトップ側、サーバーのCPUの処理が集中し、ユーザー側では映像が固まる・映らない・音声が途切れる等の事象が発生します。
このようにサーバー側のCPUリソースがボトルネックとなり、「VDIではTeams/Skypeは使い物にならない」という認識が広がっていました。
Citrixが提供しているTeams/Skypeの最適化パックを適用すると、サーバー側のボトルネックが解消します。通常、サーバー側で処理されていた音声・映像の通信はクライアント端末側にオフロードされます。本来VDIを利用する場合クライアント端末のリソースはFATに比べて空きますのでその遊休リソースを活用することで仮想デスクトップ側のCPUの逼迫を避けることができます。
これによって物理PCと同様の品質とパフォーマンスを実現することが可能になり、VDIでもTeamsが使えるようになります。
より直感的な操作が可能なStudio/DirectorといったCitrixの構築・運用コンソールを使用できるので、管理者の負担を低減することができます。
また、MCSというマスターイメージ管理の仕組みも、更新の多いWindows10を管理する上では欠かせない機能です。AVD単体だと手動更新になってしまうところを、MCSならマスターイメージの更新のみで一括展開することが可能になるので更新管理の際のコスト低減が図れます。
Citrixが提供するICAプロトコルはRDPより画面転送のネットワーク消費が少なくより効率的で快適な利用者環境と、ネットワークコストの削減の両立が可能です。また、きめ細かなポリシー制御によるセキュリティの向上や、オンプレミスとクラウドのハイブリッド構成等、これまで長い間にわたりCitrixが培ってきた強みを、AVD環境でも享受できます。
VDIの構築には、机上論だけではなく、利用実態に即した具体的なPoC(Proof of Concept)で実際の使用感を確認することが重要です。その際ポイントとなるのはWin10マルチセッションの集約率となります。
以下は、ネットワールドが試験的に実施した検証結果です。2つのグラフは、E8v3という8vCPU、メモリ64GBの仮想マシン1台にWin10を立てて、15人と10人でマルチセッション接続を実施した際のCPUの消費状況を示したグラフです。
15人の場合はCPU100%張り付きしている時間帯が多く発生していることがわかります。一方、10人の場合は、瞬間的に100%を示すことはあれど張り付いている時間は少なくなっています。とは言えいずれも消費量としては高い推移をしているため、リソースモニター上ではあまり違いは感じないかもしれません。
しかし実際のユーザーの使用感としては、15人の場合は全く使い物にならず、10名の場合はそれなりに使えるという大きな違いが現れました。15人の場合、具体的には、映像がカクカクしたり、音声が途切れたり、カメラON/OFFやミュートなどのTeamsアプローチ上のボタンが反応しなかったり、入退出できなかったり、Teams会議中の他ソフトの利用に遅延などの影響が発生しました。
このように微調整をしながらリソースモニターだけではなく、実際の使用感を確認しながらPoCを進めるということがコストと使用感の最適化の重要なポイントとなります。
Teamsもより快適に使える、ニューノーマル時代に対応したCloud VDIを実現するCitrix Cloud with AVDが、月額換算で1ユーザーあたり3,300円~で導入可能です。
また、Citrix側のエディション選択によっていくつかのオプションが選ぶことも可能です。
Citrixビギナーでも4 STEPで簡単に導入可能なStandard for Azureを活用した「簡単導入プラン」、Citrixならではの柔軟なポリシー制御やオンプレミスとのハイブリッド構成、既存の認証システムとの連携など、Citrixのメリットをより活かした「Citrixフル活用プラン」などがあります。
安価に高品質なVDIを実現できるのがCitrix Cloud with AVDです。
ネットワールドはMicrosoft、Citrixの両製品の1次店として製品ライセンスの提供だけではなく、実際のCitrix Cloud環境を触りながら構築手順をイチから学べるハンズオンセミナーなど、さまざまな導入支援をご提供しています。
また、Citrix CloudおよびAVDの導入支援サービスも提供しています。
単体・組み合わせ問わず、設計から構築までをおまかせ頂くことが可能です。既存AD連携や、閉域接続といった様々な構成パターンにも対応しており、Citrixにおいては国内トップディストリビューターとして長年培ったノウハウを活かした支援が可能です。
VDI一括サポートサービス for Citrix Cloud with AVDをリリースしました。Citrix Cloud with AVDとして組み合わせ導入頂いたお客様に対して、導入後のヘルプデスクサービスをご提供します。
操作方法などの簡単なご質問から障害時切り分け、メーカーサポート問い合わせ代行まで幅広くサポートします。
実際のCirtix Cloud環境を触りながら構築をイチから学べるハンズオンセミナー!
無料開催中!
両製品の設計・構築支援をご提供
PoCのご支援も可能
詳細・カスタマイズはご相談ください!
両製品のオフサイトヘルプデスクサービス
障害時切り分けサポート問い合わせ代行までをサポートいたします!