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マンガで学ぶ“はじめてのロードバランサー”

 

第5話 「サーバ仮想化でどうなる?負荷分散!の巻」

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WEBサイトに対するアクセス数が増加し、既存のWEBサーバだけでは処理が重くなってしまう場合、WEBサーバの台数を増やしてクライアントからのアクセスを並列に処理する事で、処理スピードを上げる事ができる。
しかしその反面、サーバの台数が増える事で消費電力が大きくなり、今回のケースのように電気代が増えてしまう事になる。またサーバ台数の増加はハードウェア保守費用などの維持管理費用増加にもつながる上、設置スペースの確保も問題になる。

この問題を解決するのがサーバ仮想化技術である。

サーバ仮想化とはVMwareに代表される仮想化ソフトウェアによって、サーバのハードウェアリソースを論理的に分割する技術である。論理分割する事で、1台の物理サーバ上に複数の論理的なサーバを構築する事ができる。

この論理的なサーバをVMwareでは「仮想マシン」と呼ぶ。仮想マシン同士は物理サーバと同様、互いに独立しており、1台の物理サーバ上でそれぞれを同時に稼働させる事もできる。その為それぞれの物理サーバで行っていた処理をこの仮想マシンに行わせる事ができる。

つまりサーバ仮想化は、物理サーバをより少ない台数に集約する事ができるのである。結果的に消費電力や維持管理費の増加を抑えられ、設置スペースの削減も可能となる。

 

サーバを仮想化すると、負荷分散を仮想マシンに対して行う事になる。

物理サーバの台数が減ることでネットワークに接続されているケーブルも減り、物理的なネットワーク環境は変化する。しかし仮想マシンは論理的なネットワークインターフェースをもち、物理サーバと同様にそれぞれが個別にIPアドレスを持つ事ができる。

このように物理的な環境が変わったとしても論理的なネットワーク環境は大きく変わる事はない為、イコライザーで物理環境下と同様に負荷分散を行う事が可能である。

ただしイコライザーは仮想環境下では各仮想マシンの稼働状況に応じた負荷分散を行う事もできる。それがVLB(Virtualization Load Balancing)という機能である。

イコライザーがVMwareの仮想マシン管理ツールである「vCenter」にアクセスし、各仮想マシンのCPUとメモリの使用率を取得する。
取得した使用率をもとにイコライザーが持つ負荷分散ウエイト値を動的に変更して分散対象の仮想マシンを変更できる。またvCenterに対して仮想マシンの起動や停止、再起動を実行させるアクションを通知する事も可能である。