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マンガで学ぶ“はじめてのロードバランサー”

 

第2話 「忘れちゃいけないセッション維持の巻」

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負荷分散は複数のサーバにアクセスを振り分ける技術である。
しかし、ECサイトなどでは単純にアクセスを分散してしまうと、ユーザがリクエストを行う度に毎回接続するサーバが変わってしまい、途中だった処理が完了できなくなってしまう場合がある。例えば入力したはずのデータが消えてしまったり、カートに入れたはずの商品が消えてしまい決済に進めなかったりする事がある。
これを防ぐために、同一ユーザーからのリクエストは同一セッションとして前回接続したサーバへ再度接続させる機能が必要になる。

 

イコライザーは2つの方式でPCやスマートフォンからのアクセスのセッション維持を行う。

StickyTime(スティッキータイム)
設定した時間内に同じIPアドレスからアクセスが来た場合、同一サーバへ振り分ける。
Cookie Persistence(クッキーパーシステンス)
サーバAからクライアントへのレスポンスを返す際、イコライザーが「サーバAへ接続した」という情報を埋め込んだCookieを挿入してクライアントへ返す。クライアントは次回アクセス時にそのCookieを付与してリクエストを送信する。そのCookieをイコライザーが読み取って前回アクセスしたサーバAにリクエストを振り分ける。 また、IPアドレスでの特定やCookie付与ができない従来型携帯電話の場合でも、イコライザーの「Match Rules(※1)」という機能でセッション維持が可能である。

※1  Match Rulesとは、あらかじめ設定した条件を元にアクセスを振り分ける機能である。例えばサーバ側でクライアントからのリクエストに対してサーバIDを付与する設定をする。またイコライザーではそのIDを元に分散するサーバを決定する設定を行うと、クライアントからのID付リクエストを元に同一のサーバへアクセスを振り分ける事ができる。これで従来型携帯電話でも前回と同じサーバへトラフィックを振り分ける事が可能となる。